巨人の財産

日本シリーズに勝って7年ぶりの日本一を達成し、日韓クラブチャンピオンシップでも勝利を収めた巨人。 交流戦の1位だけは逃したが、強い巨人がやっと復活したことは間違いない。 きょうは、今まであまり書いたことがない人たちについて書く。 滝鼻卓雄オーナーは、巨人を強いチームに返り咲かせることに、とても協力的だった。 とにかく、熱心な人だと思う。 就任してからしばらくの間は、熱心さゆえの暴走も見られたが、今では名オーナーと呼んでいいだろう。 長嶋一茂氏も、巨人の暗黒時代である2005年と2006年には、ときどき巨人戦の放送にゲスト出演して、弱い巨人をよくサポートした。 他の解説者たちに交じって、まさに孤軍奮闘という感じだったが、堂々としたその発言は、巨人ファンにとっては頼もしかった。 最近では、伊原春樹コーチの存在が、なかなかいい。 毒舌家である伊原コーチの発言は、原監督が名将たることを際立たせている。 ヘッドコーチという立場で、つねに原監督の顔を立て、自身は憎まれ役でも平気で引き受ける。 巨人は、素晴らしい財産を持っている。 巨人の2010年は、決して2003年のようなことにはならないだろう。 強い巨人を、いつまでも見ていたい。